詩篇 #12

第12篇

1 主よ、お助けください。神を敬う人は絶え、忠信な者は人の子らのなかから消えうせました。
人はみなその隣り人に偽りを語り、へつらいのくちびると、ふたごころとをもって語る。
主はすべてのへつらいのくちびると、大きな事を語る舌とを断たれるように。
彼らは言う、「わたしたちは舌をもって勝を得よう、わたしたちのくちびるはわたしたちのものだ、だれがわたしたちの主人であるか」と。
主は言われる、「貧しい者がかすめられ、乏しい者が嘆くゆえに、わたしはいま立ちあがって、彼らをその慕い求める安全な所に置こう」と。
主のことばは清き言葉である。地に設けた炉で練り、七たびきよめた銀のようである。
主よ、われらを保ち、とこしえにこの人々から免れさせてください。
卑しい事が人の子のなかにあがめられている時、悪しき者はいたる所でほしいままに歩いています。