家庭礼拝のすすめ

二人か三人がわたしの名において集まっているところには、わたしもその中にいる

マタイによる福音書 18:20

家庭礼拝は、神様の恵みと祝福が家庭に注がれるかけがえのない時間です。

家族が集まり、御言葉に耳を傾け、祈りを捧げるとき、その家庭には神の平安が満ち、日々の歩みが御言葉によって導かれていきます。そして、家族の絆が深まり、信仰が育まれ、神様の守りと導きの中で歩む力が与えられます。

今日から、小さな一歩を踏み出してみませんか?
神様は、そのひとときを豊かに祝福してくださいます。

家庭礼拝は長さや形式にとらわれる必要はありませんが、ここでは初めて家庭礼拝を始める方のために、無理なく続けられるような基本の流れやヒントをご紹介します。ぜひ、ご家庭に合ったスタイルで取り入れてみてください。

1.始まりの祈り(黙想) ※1分~10分程度
神様の御前に心を整え、礼拝の中心に神様をお迎えし、家庭という日常の空間を神聖な礼拝の場へと変えていくため、お祈りをもって礼拝を準備します。

感謝の祈り
日々の恵みへの感謝、聖霊様によって礼拝に招かれたことへの感謝の祈りをお捧げします。家族で心合わせて捧げる感謝の祈りは神様が喜ばれます。

・悔い改めの祈り
日々の営みを振り返り、罪を認め、赦しを求めるお祈りをします。悔い改めの祈りは、神様との交わりを回復する大切なステップです。

・礼拝の祝福を願う祈り
家族が心を合わせて神様を礼拝できるように祈ります。家族が一致して神様に仕えるとき、その家庭は周囲にも祝福をもたらす「祝福の器」となります。

家族で共に日常を振り返り、弱さを認めて神様に寄り頼み祈る姿勢は、子どもにとって信仰の模範となり、謙遜と感謝の心が育まれます。
2. 賛美 ※2分~5分程度
あらかじめ選んでおいた賛美歌を用いて共に賛美をお捧げすると良いでしょう。
しかし、家庭環境や住居環境の制限があり、歌うことが難しい場合は、割愛しても問題ありません。
3. 信仰告白 ※1分程度
使徒信条をもって信仰告白します。

◆使徒信条
われは天地の造り主、全能の父なる神を信ず。

われはその独り子、われらの主イエス・キリストを信ず。
主は聖霊によりてやどり、おとめマリヤより生まれ、
ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、
十字架につけられ、死にて葬られ、よみにくだり、
三日目に死人のうちよりよみがえり、
天に昇り、全能の父なる神の右にざしたまえり、
かしこより来たりて、生ける者と死にたる者とをさばきたまわん。
われは聖霊を信ず、聖なる公同の教会、聖徒の交わり、
罪のゆるし、身体のよみがえり、
とこしえの命を信ず。
アーメン。
4. 代表祈祷 ※2分程度
家族を代表して、主の御前にお祈りをお捧げします。
家庭礼拝における代表祈祷は、家族全体を代表して神に祈りをささげる重要な役割を果たします。

代表祈祷者は、あらかじめ決めておきましょう。家長が担っても良いですし、家族で順番で祈祷者を立てておいても良いでしょう。

① 神様への賛美と感謝の祈り
② 悔い改めの祈り
③ 地域・教会・社会(職場や事業、学校)へのとりなしの祈り
④ 家庭の平安や健康、子どもの成長など共通の祈り
④ 家族の個人・個別の課題への祈り
※ 日常のコミュニケーションを通して、一人一人の祈り課題を確認しておくことも大切です。

家庭礼拝の代表祈祷は、信仰の訓練としても有益です。最初は短く拙い祈りであっても、徐々に洗練された祈りへと昇華されていく恵みが体験できます。
5. 聖書朗読 ※2分程度
あらかじめ選んでおいた聖句を朗読をします。
ゆっくり意味を噛みしめながら読むことが大切です。声に出して読むことで、心と耳の両方で受け取ることができます。

家族全員で声を合わせて朗読しても良いですし、1節づつ順番に読んでも良いでしょう。

※ 家庭礼拝で恵みとなる御言葉を案内するページを近日中に公開予定です。
6. ショートメッセージ ※5分~10分程度
あらかじめ用意しておいたショートメッセージを用いて恵みを分かち合います。

御言葉を通して心に感じたことを分かち合ったり、直近の霊的な出来事や感謝の体験を証として語っても良いでしょう。また、Spiritual Messageを用いることの良いですし、家庭礼拝のためのショートメッセージ(※近日公開予定)を用いるのも良いでしょう。

短い時間であっても、忙しい日々の中で家族が顔を合わせて静かに向き合う貴重なひとときになります。家族の中で理解や共感が深まります。

※ 家庭礼拝で恵みとなるメッセージを案内するページを近日中に公開予定です。
7. 合心祈祷 5分~30分
共にお祈りの時間を持ちます。
合心祈祷には、信仰共同体の一致と連帯感を深める働きがあり、家族で信仰・願い・目的を一致させて祈ることはとても大切です。

家庭礼拝の時間は、長くなりすぎないことも大切です。家庭の状況に合わせて、あらかじめ祈りの時間を決めておきましょう。
終了の時間になったら、代表者が締めくくりの祈りをすると良いでしょう。

家族が互いのために共に祈る時間は、信仰の実践と家族への愛のかたちが神の御前に現されるものです。そして、その祈りの習慣は、子どもの心にも「祈ることは自然で大切なこと」という信仰の土台を築いていきます。
8. 主の祈り 1分
主の祈りを持って、礼拝を終えます。

◆ 主の祈り
天にましますわれらの父よ、願わくはみ名をあがめさせたまえ。
み国を来たらせたまえ。
みこころの天になるごとく地にもなさせたまえ。
われらの日用の糧を今日も与えたまえ。
われらに罪をおかす者を我らが赦すごとく、我らの罪をも赦したまえ。
われらをこころみにあわせず、悪より救い出したまえ。
国と力と栄えとは、限りなくなんじのものなればなり。
アーメン。
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